油断してたらかなり号泣してしまいます😭
そして、内容はちょっと哲学っぽくて、いろいろと考えさせられます。
生き辛い時代に心のデトックスしてみませんか?
【君の膵臓を食べたい(キミスイ)】は、ちょっと哲学っぽい。
あらすじ
ある日、「君」(ネタばれになるので、主人公の男の子を「君」とします。)が、
病院で「共病文庫」というタイトルの膵臓の病気でもう長くは生きられないという内容の日記を拾います。
そして、それはクラスで人気の女の子「桜良(さくら)」が書いた物でした。
桜良はそれを君と2人だけの秘密にすることと、
残りの余命でやりたいことを君も一緒にしてほしいと言います。
読書が好きで他者にまったく興味がなかった君は、
最初は嫌々ながら付き合っていましたが、
桜良と時間を過ごすうちに、
段々と他者と関わることの素晴らしさを知っていきます。
桜良ちゃんは悪い娘?
・・・なんだ~。
それで最後は病気がひどくなって桜良ちゃんが死んじゃって、
でも君との思い出は忘れないよ的なお涙頂戴モノなんでしょ?
・・・って思ったそこのあなた。
違う違う!全然違います!!
最初は私もたぶんそんな展開なんだろうなぁと思いながら、
桜良ちゃんのあまりの強引さにドン引きしつつ、
内心いろいろツッコミながら見ておりました。
いや、どう考えても、高校生が男女で2人きりでご飯とか行ってたら、
クラスメートから付き合ってるってからかわれるでしょ?
せめて親友の恭子ちゃんにはちゃんと説明した方が😅
いきなり当日に旅行とかないわぁ・・・。
いまどきの高校生ってお金持ちなのね(笑)
家に誘って、そこまでしたら普通に襲われるやろ!
・・・桜良ちゃん、小悪魔すぎる。
君がかわいそう!
え?やっぱこいつ元カレか!
・・・って、めっちゃとばっちりやん、君がかわいそう!
恭子ちゃん、お願いだから許してあげて😭
君は悪くない!悪くないんだよ~!!
悪いのは、全部桜良ちゃん!!
もうほんまに君が可哀想過ぎて、
桜良ちゃんが君をたぶらかすめっちゃ悪い娘に見えてきます(笑)
君の成長
君と桜良ちゃんは、正反対の人間です。
君は、クラスの隅で友達も作らず、
本を読んで自分の世界に入り込んでる根暗な男の子。
かたや桜良ちゃんは、可愛くて誰とでも仲良くなれる明るい女の子。
私はどちらかというと、「君」に近い生き方をしてきたから、
めちゃくちゃ君に感情移入して見てました。
だから、桜良ちゃんのような明るい子はちょっと苦手です。
だけどね、君は桜良ちゃんと出会って、
人と関わることの良さを覚えたんです。
クラスメートがくれるガムを、面倒くさいと思うんじゃなく、
「ありがとう」と受け取れるようになった。
人から好意を受けた時、好意を返したくなる。
こういうのを「好意の返報性」っていうんですけど、
人と仲良くする上で、ものすごく大事なことです。
君は桜良ちゃんと出会って、
間違いなく成長したんです。
なぜ、「君」に固執するのか?
ラストを見るまで、どうしてもわからなくて。
桜良ちゃんはなぜ「君」に固執するのか?
「病気で死ぬとわかってても、普通に接してくれるから」
それだけでは、何か弱い気がする。
最期に「君」を母性本能みたいな気持ちで、
成長させたかったのか??
でも彼女が言った一言。
「君に憧れてた」
ここで涙腺崩壊ですよ(T_T)
「私の魅力は私の周りに誰かがいないと成立しない。
でも君は、人との関わりじゃなくて、
自分自身を見つめて魅力を作り出してた」
自分とは正反対の大好きな女の子に、
存在を全肯定されたんです。
そんなに幸せなことってないでしょう?
君に近い生き方をしてきた私は、
なんか私の存在自体も全肯定されたような気持ちになって、
余計にグッときました😢
私にとってキミスイは、
「自分と他者の存在意義を問う」
哲学的な作品でした。
見終わった後の余韻がものすごくて、
長文になってしまいましたが、
「君の名前」とか「タイトル」もネタバレになるので、
詳しく書けない部分もあり、
なんだか中途半端ですみません。
まだ見てない方はぜひに、
アニメ版「君の膵臓を食べたい」を見て、
自分と他者との関係について考えてみて下さい✨
もしも健康診断で、膵のう胞性腫瘍と診断されたら?
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