「あのときキスしておけば」というドラマを見始めた時は、
漫画家とそのファンが出会って恋愛する話か~。
コミカルだしなんか面白いかもという印象だったのですが、
1話目にしていきなりの急展開!
ヒロインが死んじゃうとかどう考えても悲劇なんですけど、
すっごく面白くて目が離せなくなりました。
【あのキス】は魂が入れ替わって【おっさんずラブ】になるドラマ
あらすじ
スーパーで働いている桃地のぞむ(松坂桃李)は、
ひょんなことから大好きな漫画「SEIKAの空」の作者である蟹釜ジョーこと唯月巴(麻生久美子)と出会います。
巴に気に入られた桃地は、彼女の家政婦としてバイトすることに。
そしてある日、沖縄旅行へと旅立った二人が乗った飛行機が事故に遭い、
なんと巴は死んでしまいます。
途方にくれた桃地の前に現れたのが、見知らぬおじさん田中マサオ(井浦新)。
彼が言うには、「私が巴なの!」。
どうやら、巴の魂はこのおじさんの魂と入れ替わってしまったらしい・・・。
漫画家とファンの恋
桃地はスーパーの仕事でも失敗ばかり、
毎日の目標もなく淡々と生きる毎日。
そんな彼が偶然出会った漫画家の巴は、
ワガママな一面もありますが、
間違ったことを許せない正義感と、
漫画にかける情熱は誰にも負けません。
桃地は彼女の漫画だけではなく、
彼女自身の魅力にいつか惹かれていきます。
【おっさんずラブ】な展開
田中マサオの体の中に、巴の魂が入ったことによって、
桃地と巴=男と男になってしまったわけです(笑)
これはいろいろと問題がありますよね。
桃地はもちろん女性が好きなのに、
見た目がおっさんになった巴(オジ巴)を好きになれるのか?
そして、巴の元旦那である高見沢春斗(三浦翔平)や、
田中マサオの妻まで現れて、状況は複雑になっていきます。
オジ巴の魅力
最近の男性俳優さんは、女性を演じることが得意なのでしょうか?(笑)
井浦新さんは見た目がまさに男性そのもので、
違和感しかないんじゃ?と不安だったのですが、
それは完全な杞憂に終わりました。
話し方も立ち居振る舞いも、巴そのものなのです!
田中マサオはどちらかというと陰気なキャラで、
家族にも距離を置かれた存在だったのに、
オジ巴になってからは誰からも好かれて、
次第に周りに人が集まってくるようになりました😊
巴の魂はどうなってしまうのか?
巴の体はなくなってしまったけれど、
田中マサオの体は無事でした。
ということは、彼の魂はどこに行ってしまったのか?
いつか戻ってくるのでは?
それがこの物語の重要な鍵になってきます。
見た目じゃなくて、生き方で世界は変わる
ジャンルで言うと、「あのキス」はラブコメに位置するドラマだと思いますが、
泣いて笑っていろいろ考えさせられました。
毎日、スーパーと家の往復だった桃地も、
自殺まで考えていた田中マサオも、
最終的にはいろんな人と関わって、
誰かを心配したり、逆に心配されたり、
素晴らしい仲間を作ることができました。
やっぱり関わることを恐れて、
一歩を踏み出さないのはもったいないことなのかもしれませんね。